2024/04/20 07:45

媚薬として、「千夜一夜物語」で「コリアンダー」
インドのスパイスの中でもクミンと並んでよく知られているスパイスの一つがこのコリアンダーとよばれるスパイスだ。
セリ科の1年草で南ヨーロッパが原産で、今や世界中で広く栽培されている。
BON爺も福岡にいたときには、庭の畑で栽培していたこともあったくらいだ。
スパイスとしては乾燥した種子をカレーやクッキー、パンなどのベーキング料理に用いられている他、中国やタイなどの東南アジアでは、シャンサイやパクチーと呼ばれる生葉も料理に利用されている。
我が家でもソーメンの薬味としてしばしば使っているのだ。
この「コリアンダー」の名前だが、「韓国の・・・」という意味と勘違いされている方もいらっしゃると聞いたことがありますが、じつはその語源はラテン語で、この未熟実が南京虫に似た悪臭があり、完熟するとアニスの実のような芳香があることからラテン語のKoris(南京虫)とannon(アニスの実)に由来しているそうだ。
食欲増進やお腹の張り、解毒、抗菌、去痰の他、変わったところでは睡眠作用などの薬効がある。
中世では媚薬として、「千夜一夜物語」では催淫薬として用いられていたそうだ。
「魔女の惚れチャイ」