2024/03/29 21:11

BONGAマスターのスパイスうんちく   2024.3.29

マヤ文明のスパイス「オールスパイス」

原産地は西インド諸島と中南米で、ジャマイカ、メキシコ、ホンジュラス、キューバなどで生産されるフトモモ科の常緑樹の果実を乾燥させたもの。
シナモン、クローブ、ナツメグの3つのスパイスをミックスしたような香味を持っているが、辛味はない。和名では「百味胡椒」。

特に爽やかさと甘味、ほろ苦さ兼ね備えているので、甘、辛どちらの料理にも合う。
ホールは魚介類の煮込みや肉のロースト、ピクルス、スープに。パウダーはスープ、ひき肉料理、ラム肉料理、トマト料理、ハム、ソーセージなどの加工品に使われる。
またバニラとの相性がよくドーナッツやクッキー、ケーキ、パイなどの生地に練り込んで焼き上げると、バニラの香りを強く引き出す。

オイゲノールを主成分として多く含んでいるため、消化器系や神経系を活性化させる。

マヤ・インデオは数世紀もの間、彼らの王の遺体をオールスパイスの実で香り浸けにして保存していたと言われている。