2023/03/26 11:48
BONGAマスターのスパイスうんちく 2023.03.25
鬼子母神伝説の実「ザクロ」
日本では柘榴(ザクロ)、英語でポメグラネート、インドではアナラダナと呼ばれているスパイス。
紀元前1000年~1500年頃、エジプトからギリシャ時代にヨーロッパに伝わった。さらに3世紀頃には中国に伝わり、日本にはその後9~10世紀頃渡来したと云われる。
ほのかな酸味を帯びた香りと独自の甘酸っぱい味がある。
果実を食べたり、果汁をジュースにしたり、清涼飲料水のグレナディンの原料として使用される。
北インドでは乾燥した実をすりつぶし、チャツネやカレー、パン、ペストリーに、また炒めた豆や野菜の酸味付に使われる。
種子には「アントシアニン」や「タンニン」が含まれており、高血圧や動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞の予防に効果があると云われる。
日本や中国では果皮を煎じて内服し、口内炎や扁桃腺の治療に用いられた。
ザクロの実は人肉に似た味がするという鬼子母神伝説がある。
花言葉は優美、優雅な美しさ。リビアの国家でもある。