2022/11/23 12:03

日々(ひび)(これ)好食(こうしょく)           2022.11.22

「赤唐辛子チャイ」の思い出 

BON爺ほどの年齢にもなると、この時期の早起きは辛いものがあるようだ。そこで起きたらすぐにチャイをいれるようにしている。

それも唐辛子の辛みがピリッときいた「赤唐辛子チャイ」というやつだ。これを自家製の炭酸水と一緒に飲めば、老化した脳が一気に活性化し、朝からの仕事がスムーズに運ぶのだ。

 

この「赤唐辛子チャイ」を作ったのは、10年ほど前、熊本の流通会館というところでカレーレストラン“梵我”をやっていた頃に遡る。

この店に“ドズル君”という路上バイオリン弾きの少年が通ってきていた。彼はBON爺が“インドの食い倒れ”という旅から帰って、熊本にレストランを始めた時からの常連客だった。昼間はお勤めだったらしく、仕事が終わると“梵我”で夕食を済ませ、バイオリンを抱え夜の街角に立って演奏をしていたようだ。ちなみに彼の得意の曲はパッフェルベルのカノンだった。

 

その“ドズル君”が或る時、いつもの夕食の後「どうも調子が悪い、風邪みたいなんだけどマスターなんとかなりませんか」と。

そこでBON爺は、食後のチャイに赤唐辛子を強めに煮出して、すすめた。

一気に飲み干した“ドズル君”のまあるい顔が一気に赤くなり、はーはー言いながら汗まで噴き出してくる始末だ。

と・・・しばらくすると「なんか調子よくなったみたい」と言いながらバイオリンケースを持って、路上演奏に出かけて行った。

   

そんないきさつがあってできたのが、「赤唐辛子チャイ」だ。

風邪の引きはじめや、朝、頭がボンヤリしている時にお勧めのドリンクだ。

 

ちなみに“ドズル君”のドズルとはアニメ“機動戦士ガンダム”に登場するジオン公国宇宙攻撃総司令官ドズル・ザビ中将からいただいた名前だそうだ。

その後“ドズル君”は3年後に病で若い人生を終えてしまった。彼の弾くパッフェルベルのカノンをもう聞くことができなくなってしまったのは何とも残念だ。

 

商品説明

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