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羊肉の匂い消しに利用されるほか、イタリア料理や豆の煮込み料理の仕上げに使われます。そのほか、レバーペースト、ソーセージ、チーズ、シチューの味付けに。
古来より気管支炎、風邪、ぜんそく、口内炎などの民間薬として使われてきました。
●原産国:エジプト
●内容量:50g
●保存法:直射日光、高温多湿を避け、常温で保存
【英語名】Majiyoram
【日本名】まよなら
【学名】Majorana hortensis Moench
★知識
シソ科の多年生草本で地中海東部が原産地。フランス、ギリシャ、メキシコ、ドイツ、ハンガリーなどで主に生産される。
非常に品種が多く近似種と間違われることが多いが、一般にはスートマジョラムとホットマジョラムの2種類に分けられ、通常マジョラムはスイートマジョラムを指す。
葉はタイムやオレガノと共通の芳香成分が含まれ、甘美で繊細な香りがする。
精油の芳香成分の40%がテルピネンでその他にテルピネオールやシネオール、メチルシャビコールなどが含まれる。
芳香成分は開花後4日目が最も強く、その後は減少するので収穫するタイミングが重要である。
またフレッシュな葉とドライな葉では芳香の強さや質も異なってくるので注意が必要。
栽培は日当たりの良い温暖な土地で種子をまいて行うが、寒冷地ではマジョラムは1年生草本になる。4~5月頃畑に直播するか、温室で発芽させた苗木を外気が温かくなった時期に畑に移植させるのが良い。収穫は花が咲く7~8月頃で、開花後4日目に、地上部5~10センチくらいから茎を刈り取る。刈り取った葉は十分に乾燥させ、冷暗所で保存する。
温暖地では10月頃に2度目の収穫ができ、冬の防寒管理状況が良ければ4~5年の収穫が期待できる。
★料理
フレッシュ(生)なものは薬味やサラダの付け合わせとして使用し、みじん切りにしてドレッシングに加えたりする。
ドライは矯臭効果があるのでラムやマトンを使った羊肉料理に合う。また粉末にして、レバーペースト、ソーセージ、チーズ、シチューなどに良く使用される。
トマトと相性が良く、イタリア料理やケチャップの香りづけ、豆の煮込み料理によく合う。
マジョラムの繊細な香りは加熱すると消えやすいので、匂い消しに使用する以外は、長い時間の加熱を避けたり、料理の仕上げ直前に使用するなどの注意が必要だ。
★薬理
古来より興奮剤、駆風剤、神経強壮剤として使われ、ぜんそく、せき、消化不良、リューマチ、歯痛の治療薬として使われてきた。
現在も気管支炎、風邪、ぜんそく、口内炎などの民間薬として利用されている。
精油は殺菌作用や消化促進、強壮作用がある。
★エピソード
地中海沿岸で使われていた最も古いスパイスの1種類で、古代エジプトでミイラを作る時に使われたスパイスの一つでもある。古代ギリシャやローマ時代には幸福のシンボルとされた。
中世ヨーロッパでは神秘的な力を持つと信じられ、魔除けのハーブとして使われた。
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